和音カスタネットの特許が公開になりました。
The patent for chord castanets has been published.
公開番号 特開2022-167072
Publication No. JP-A2022-167072
和音が鳴るカスタネットなんて誰もが考えそうな楽器なのに、
いくら探しても見つからない。
人類史上なぜ今まで作られなかったのか???
どう考えても理解できない。
でも、無いなら自分でつくろう!
ついでに特許も出そう!
(”無いものは自分で作る”、がモノづくりの第一原理)
なぜ和音カスタネットを作るのか?
例えば、Cのコード(ドミソ)、Fのコード(ファラド)、G7のコード(ソシファ)
の3つのコードがあれば、多くの童謡やポップスで伴奏ができます。
メロディーが弾けない小さな子でも、3つの和音カスタネットで
コード進行を演奏できることがこの新しい楽器の目標です!
音楽をメロディーからではなくコード進行から学ぶ、って面白そう。
単音を鳴らす深い凹みのカスタネット。
凹みの深さや空気の出口面積(凸部高さや穴)が変わると音の高さが変わることを発見!
穴あきカスタネット。笛のように穴の開/閉で音の高さが変わる。
和音カスタネット。音の高さが違う3つの音が鳴る。
和音カスタネットの断面。3つの凹みの容積が違う。
”トロンボーン”式カスタネット。ねじると開き具合が変わり、音の高さが変わっていく。
指にはめるカスタネット。組み合わせで音の高さが変わる。
音の高さが違うカスタネットを並べて、鍵盤楽器のように指で弾く。
【課題】子供の手のひらに乗るような小さなサイズの打合わせ型体鳴打楽器でありながら音程感があり、
かつ比較的低周波数(1000Hz程度)の音を発することができる発音体モジュールを提供する。
特許明細書には、発明の効果について色々書かれていますが、特に強調したいのは便利さとは異なる以下の点です。
”カスタネットのような簡単な構造の打楽器であるにも関わらず管楽器のような共鳴特性があるという新しい気付き、驚きを経験でき、そもそも楽器とは何かを楽しく考える効果がある。また、メロディーは演奏できないがコード進行は演奏できる和音打楽器の発明は、メロディーが主で和音やリズムは従であるという西洋音楽教育の思い込みを問い直す哲学的効果がある。”
文化的哲学的道具を考えるちょっとおかしい素人が考えたことなので、大目に見ていただければありがたいです。
ちなみに
磁石で浮くお箸 特開2019-055075
新しい時計表示 特開2020-003347
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